【食後の胃もたれ・ムカムカに】消化を助ける「お守りハーブティー」3選と、意外な注意点
あ、ちょっと食べすぎちゃったかな…
脂っこい食事の後、胃がズーンと重たい…
美味しい食事の後にやってくる、あの辛い胃もたれやムカムカ。
せっかくの満腹感が、不快感に変わってしまうのは悲しいですよね。
今回は、そんな「食後の胃の疲れ」を優しくリセットしてくれるおすすめのハーブと、知っておきたい注意点、そして誰でも美味しく飲めるブレンドレシピをご紹介します。
なぜ食後にハーブが良いの?
食後の胃もたれは、胃が食べ物を消化・排出するスピードが追いついていないサインです。
消化を助けるハーブ(消化促進作用のあるもの)を食後に温かいお茶として飲むことで、以下のメリットがあります。
- 1. 胃の動きをサポートして、食べ物をスムーズに腸へ送る。
- 2. 油分を分解しやすくして、スッキリさせる。
- 3. 温かい飲み物で胃の血流を良くして、消化活動を助ける。
食後におすすめ!「消化お助けハーブ」3選
ミント

ミントは、「脂っこい食事の後の救世主」
焼肉、揚げ物、中華料理…。こってりした食事の後に一番おすすめなのがミントです。
成分が胃の筋肉の緊張をほぐし、消化活動を活発にします。
お腹にガスが溜まって苦しい時にも効果的です。
ペパーミントが有名ですが刺激が強いと感じる場合は、アップルミントやスペアミントでもOKです。
簡単に違いと選び方の表を以下に書きます。
| 種類 | 特徴・刺激レベル | こんな時におすすめ |
|---|---|---|
| ペパーミント | 【強】 強烈な清涼感 メントールが強い |
食べ過ぎ・お腹の張り ※刺激が強いので、胸焼け時はNG |
| スペアミント | 【中】 甘みと爽やかさ 穏やかなカルボン成分 |
脂っこい食事の後 お肉料理や揚げ物をサッパリと |
| アップルミント | 【優】 フルーティー 刺激が少なく優しい |
辛い食事の後・胃が敏感 胃の粘膜を刺激せずケア |
私は、スペアミントかアップルミントを選ぶことが多いです。
ペパーミントは、ちょっと強すぎると感じるからです。
飲んでみて気持ちよくなるミントを選ぶと良いです。
以下の記事も参考にどうぞ
→ミントの効果と注意点!スペアミントとアップルミントとペパーミントの違い
レモングラスやレモンバーム

レモングラスやレモンバームは「食べ過ぎた胃をリセット」します。
その名の通りレモンのような爽やかな香りが特徴。
胃の働きを刺激して消化を促進してくれます。
カフェインは入っていないので、夕食後でも安心して飲めるのが嬉しいポイント。
レモングラスとレモンバームの違いを以下の比較表でどうぞ。
| 特徴 | レモングラス | レモンバーム |
|---|---|---|
| 味・香り | シャープ、草っぽい (キリッと爽快) |
穏やか、ほんのり甘い (優しいレモン) |
| 得意技 | 強力な消化促進 胃を動かしてスッキリさせる |
鎮静・調整 荒れた胃をなだめる |
| 辛い食事の後 | △ 刺激になる場合あり |
◎ おすすめ! 炎症を優しくケア |
| 脂っこい食事の後 | ◎ おすすめ! サッパリ感最強 |
○ 穏やかに分解を助ける |
ジャーマンカモミール(German Chamomile)

「ストレス食いや早食いをしてしまった時にピッタリなのがカモミール(ジャーマンカモミール)です。
胃の粘膜を守り、荒れた胃を修復する働きがあります。
「イライラして早食いしてしまった」「緊張で胃が痛い」という時は、消化促進よりも鎮静・保護が得意なカモミールがおすすめです。
カモミールは、温活や免疫力アップなど風邪予防にも役立ちます。
ミントとブレンドしても美味しいです。
私もカモミールテォーは好きなので、時々飲んでいます。
→【ノンカフェイン】カモミールティーの美味しい作り方!ハーブのカモミールの効果と注意点
⚠️ ここだけは注意!逆効果になるパターン
「ハーブなら何でも体に優しい」と思いがちですが、体質や症状によっては注意が必要です。
❌「逆流性食道炎」気味の人はペパーミントNG!
もし、食後に「酸っぱいものが喉にこみ上げてくる(胸焼け)」タイプなら、ペパーミントは避けてください。
ペパーミントには筋肉を緩める作用があるため、胃と食道の間のフタ(筋肉)が緩んでしまい、逆に胃酸が逆流しやすくなることがあります。
この場合はカモミールを選びましょう。
❌ アレルギーと妊娠中
キク科アレルギーの方は、 カモミールは避けてください。
妊娠中の方は、レモングラスやレモンバームなどは時期によって避けた方が良いとされています。
ミントも摂りすぎるのは、よくないです。
「マタニティブレンド」を選ぶか、医師に相談しましょう。
☕ 5分で完成!美味しいブレンドレシピ

ハーブ単品だと薬っぽく感じる方へ。
飲みやすくて効果もアップする組み合わせです。
●【最強のリフレッシュ】ペパーミント + レモングラス
比率 1:1
食後の「お口直し」としても最高の一杯。
ダブルの消化促進効果で、重たい胃が驚くほど軽くなります。
●【和風アレンジ】レモングラス + 緑茶(ほうじ茶)
比率 1:1
実はハーブは日本茶と相性抜群なんです。
「ハーブティーは苦手」という男性やご年配の方にも好評です。
いつものお茶がさっぱりした消化サポート茶に早変わりします。
●【冷え対策】カモミール + 生姜(ジンジャー)
カモミールティーバッグ1つ + 生姜スライス1枚
胃腸が冷えて動きが悪い時に。ピリッとした生姜が胃を動かし、カモミールが優しく包み込みます。
●【辛いものを食べた後】アップルミント + カモミール
比率: 1:1
辛いものなどで胃の粘膜がびっくりしている状態にピッタリです。
カモミールが胃の粘膜を保護・修復し、アップルミントが優しく消化を助けます。
りんごのような香りのアップルミントと、甘いカモミールで、デザート感覚で飲める癒やしの味になります。
この組み合わせは、私も好きで、しょっちゅうブレンドして飲んでいます。
これにキンセンカ(カレンデュラ)を加えることも多いです。
キンセンカは、美肌にも良いのです。
美容オイルの材料になったりします。
→キンセンカ美容オイル(カレンデュラオイル)の手作りコスメで肌荒れケア!
アップルミントは、サラダに入れても美味しいです。
→アップルミント入りニンジンサラダ(キャロットラペ)の作り方レシピ
●【脂っこいものを食べた後】アップルミント + レモンバーム
比率: 1:1
脂分を分解したいけれど、ペパーミントだとスースーしすぎて苦手な場合にピッタリ。
アップルミントがガスの排出を助け、ムカムカを抑えます。
レモンバーム(メリッサ)も消化促進作用がありますが、酸味はなく穏やかです。
アップルミントと合わせると、とても爽やかな香りで油っぽさをリセットできます。
レモンの香りとミントの香りで、スッキリ飲みやすいです。
刺激や苦味がほとんどないので、食後にゴクゴク飲めます。
この組み合わせでのブレンドも、よくしています。
爽やかで美味しいと私も感じます。
●スペアミントの「モロッコ風」飲み
脂っこい食事が多いモロッコなどの国では、スペアミントを使ったこの飲み方が定番です。
「スペアミント + 緑茶」
作り方: いつもの緑茶にスペアミントをひとつまみ入れて淹れるだけ。
※本場は砂糖をたっぷり入れますが、胃もたれ対策なら砂糖なしor少なめで
砂糖なしでもほのかに甘く、フルーティー。
緑茶のカテキンとミントの力で、脂肪の分解・吸収抑制が期待できます。
中華料理や揚げ物の後に最高に合います。
この際「スペアミントとアップルミントのミックス」で淹れても、香りに深みが出て美味しいです。
その他の組み合わせのヘルシーで美味しいブレンドハーブティーを選びたい方は、以下のサイトも参考にどうぞ
→美味しさにもこだわったメディカルハーブ専門店![]()
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最後に:食後の「姿勢」も大事!

ハーブティーを飲んだ後、すぐに「ゴロン」と横になっていませんか?
食後すぐに横になると、消化が遅れ、胃酸が逆流しやすくなります。
🛌 食べてすぐ横になりたい時は…
「お腹いっぱいで眠い…」
どうしてもすぐに横になりたい時は、「体の右側を下」にして寝てください。
胃の出口は体の右側に向いています。
右を下・左を上にすることで、食べ物がスムーズに腸へ流れ出し、消化不良や逆流を防ぐことができます。
まずは温かいハーブティーをゆっくり飲んで、30分〜1時間は座ってリラックスする時間を作ってみてくださいね。
あなたの胃が少しでも楽になりますように!
