白内障・ドライアイ・目の疲れ・加齢黄斑変性など目のトラブルは腸内環境から?薬剤師が解説
「最近、目が疲れやすくなった」
「ドライアイがひどくなってきた」
「白内障や加齢黄斑変性が心配…」
年齢とともに増えてくる目のトラブル。
実際私も、加齢でドライアイや目のかすみなどで、悩んだ時期があります。
私もそうでしたが目薬やサプリで対策している方は多いと思います。
しかし、実は、腸内環境が目の健康に深く関係していることをご存じですか?
今回は、薬剤師として、腸と目のつながりをわかりやすく解説します!
腸と目はつながっている!「腸-眼軸」とは?

近年の研究で、腸と目の間には「腸-眼軸(Gut-Eye Axis)」と呼ばれる密接なつながりがあることがわかってきました。
腸-眼軸(ちょう-がんじく)とは、腸内環境の状態が血液・免疫・神経などを通じて目の健康に影響を与えるルートのことです。
腸というと「消化・吸収の器官」というイメージが強いと思いますが、実はそれだけではありません。
- 免疫細胞の約70%が腸に集まっている
- 全身の栄養吸収を担っている
- 自律神経とも密接につながっている
このように、腸は全身の司令塔ともいえる存在なんです。
目も例外ではなく、腸の状態が悪くなると目にもさまざまなサインが出てくることがあるのです。
腸内環境が悪くなると、目に何が起きる?

腸内環境が乱れると、主に以下の3つのルートで目に悪影響が出ると考えられています。
ルート1:血液が汚れる
悪玉菌(腸内の有害な菌)が増えると、腸内で腐敗が進み、血液が汚れます。
汚れた血液は全身を巡り、目の細胞にも届きます。
それが血液に混ざって目の血管にも流れ込む
眼動脈の血液がドロドロになり、血流が悪化する
目の細胞がダメージを受けやすくなる
だから腸活で血液サラサラを保つことは、目の健康維持に、とても大事ですね。
ルート2:慢性炎症が起きる
腸内環境が乱れると、腸の粘膜バリアが弱くなります。
すると、本来は腸の中にとどまるべき有害物質が血液中に漏れ出す「リーキーガット(腸漏れ症候群)」という状態になる可能性が指摘されています。
その炎症が目にも波及する
目の組織が少しずつダメージを受け続ける
腸活で体内の慢性炎症を減らすことは、目の健康維持に繋がります。
ルート3:栄養の吸収効率が落ちる
腸内環境が悪いと、食事からとった栄養素がうまく吸収されなくなります。
ビタミンA(目の粘膜を守る成分)
ビタミンC・E(抗酸化成分)
DHA・EPA(目の網膜に多く含まれる脂肪酸)
これらの目に大切な栄養素が、腸の状態が悪いと十分に吸収されず、目の健康が保ちにくくなってしまいます。
目のトラブル別!腸との関係を解説

次に、目のトラブル別に、それぞれ腸との関係を解説します。
白内障と腸
白内障(はくないしょう)は、目のレンズ(水晶体)が白く濁る病気です。
加齢が主な原因ですが、酸化ストレス(体のサビ)も大きく関わっています。
腸内環境との関係では、
眼底を調べると、眼動脈の血液がドロドロになっているケースが多い
腸内環境が悪化 → 血液が汚れる → 目の血流が悪くなる → 酸化ストレスが増える、という流れで白内障リスクが上がる可能性がある
白内障予防には目のケアだけでなく、腸内環境を整えて体の中から酸化を防ぐことも大切です。
私の母は、糖尿病性白内障でしたが、便秘もありました。
だからこそ、白内障予防のためにも、腸活が必要です。
ドライアイと腸
ドライアイは、涙の量が減ったり質が低下したりして、目が乾く状態です。
スマホやパソコンの使いすぎで急増しています。
しかし、実は腸とも関係があることがわかってきました。
- 腸内細菌の乱れがドライアイに関与している可能性が、最新研究で示されている
- 腸内環境が悪化すると、目の粘膜を守るビタミンAの吸収が低下し、ドライアイが悪化しやすくなる
- 慶應大学眼科の研究者が「腸内細菌に注目したドライアイサプリ」の開発に取り組むなど、腸とドライアイの関係は医療界でも注目されている
ドライアイ予防のためにも、腸活を意識したいですね。
以下の記事もどうぞ
→ドライアイの原因と改善に役立つ食材や生活習慣!
加齢黄斑変性と腸
加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)は、視野の中心が見えにくくなる目の病気で、失明の原因にもなる深刻な疾患です。
目の網膜(ものを見るための膜)と腸の関係を示す研究も増えている
腸活でプロバイオティクス(善玉菌)を補うことが、予防的なアプローチになりうると注目されている
加齢黄斑変性予防のためにも、腸活で善玉菌を増やしていきたいですね。
以下の記事もどうぞ。
→夕方の目のかすみ・ぼやけに!天然のサングラス『ゼアキサンチン』の効果と効率的な摂り方
目の疲れ(眼精疲労)と腸

眼精疲労とは、目を使う作業を続けることで、目の痛み・かすみ・充血などが起き、休んでも十分に回復しない状態のことです。
私も時々、パソコンやスマホのし過ぎで、目のかすみや痛みなどを感じることがあります。
そんな時は、目を休めて、目のサプリを使いますが、腸活も意識した方が良いようです。
目の疲れと腸との関係でいうと、
自律神経が乱れると、目のピント調節がうまくいかなくなる
また、目を酷使すること自体が自律神経を乱し、腸にも悪影響を与えるという「負の連鎖」も起きやすい
腸内環境が悪いと、目の疲れを回復させる栄養素(ビタミンB群など)の吸収も低下する
目の疲れが慢性化している方は、腸内環境を整えることで回復力が上がる可能性があります。
目のために腸活!今日からできる5つの習慣
目の健康を守るために、腸内環境を整える習慣を取り入れてみましょう。
発酵食品を毎日とる

ヨーグルト・納豆・みそ・ぬか漬けなどの発酵食品は、善玉菌を直接補給できる食品です。
毎日少量でも続けることが大切です。
例えば私は、手作りのカスピ海豆乳ヨーグルトと、味噌汁を、毎朝、摂っています。
納豆も、1日おきに食べています。
おかげで、お腹の調子も良いです。
食物繊維を意識してとる

善玉菌のエサになる食物繊維は、腸内環境を整えるうえで欠かせません。
目にも良い食品と組み合わせると一石二鳥!
ほうれん草・ケール(ルテイン+食物繊維)
海藻類(食物繊維が豊富)
例えば、私は毎朝、ブルーベリー(冷凍)を手作りのカスピ海豆乳ヨーグルトと一緒に食べています。
そしてワカメと玉ねぎ入りの味噌汁も飲んでいます^^
特に朝ごはんで食物繊維しっかり摂ると、腸内改善になり、お通じも良くなります。
詳しくは→朝ごはんを変えたら一日が変わった!腸活にもなる疲れにくい体をつくる朝食の選び方とは
目に良い栄養素を腸から吸収しやすくする

せっかくサプリや食事で目に良い成分をとっても、腸の状態が悪いと十分に吸収されません。
腸活を並行することで、栄養素の吸収効率がアップします。
目の健康のためにも、栄養素の吸収をよくする腸活を意識したいですね。
睡眠をしっかりとる

腸と目、どちらの回復にも睡眠は不可欠です。
眠っている間に腸は修復され、目の疲れも回復します。
腸活で睡眠の質が上がると、目の回復力も高まります。
腸活と睡眠の関係は以下の記事をどうぞ
→眠りが浅い・寝つけない・その原因、腸にあるかもしれません!腸活で睡眠の質を上げる方法
スマホ・パソコンの使いすぎに注意する

目を酷使すると自律神経が乱れ、腸にも悪影響が出ます。
1時間に1回は目を休め、画面から離れる時間をつくりましょう。
私も、パソコンをしすぎる傾向なので、25分に1回は休みたいと思い、タイマーをかけたりしています。
最低でも1時間に1回は、目を休めたいですね。
座ってばかりでも、健康に良くないですから、時々手足を伸ばしたり、部屋を歩いたりしています。
目のサプリと腸活サプリ、一緒にとっても大丈夫?

「目のサプリをとっているけど、腸活サプリも一緒にとっていいの?」
そう思っている方も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、基本的には問題ありません。
目のサプリと腸活サプリは、むしろ相性が良い組み合わせです。
理由は先ほど説明した通り、腸内環境が整っていると目のサプリに含まれる成分の吸収率が上がるからです。
ただし、いくつか注意点があります。
▲過剰摂取に注意
ビタミンAは脂溶性ビタミン(油に溶けるタイプ)のため、とりすぎると体に蓄積されることがある。
サプリを複数使う場合は成分が重複していないか必ず確認をしましょう。
▲薬を服用中の方は薬剤師・医師に相談
特にワーファリン(血液をサラサラにする薬)を服用中の方は、一部のサプリと相互作用が出ることがあるので、薬剤師や医師に相談しましょう。
その他でも、薬を服用中の方は、念の為、薬剤師や医師に相談しましょう。
腸活サプリに関しては以下の記事をどうぞ。
→腸活サプリの選び方!乳酸菌・ビフィズス菌・酪酸菌の違いを薬剤師が解説
目のサプリでは、ルテインやゼアキサンチンなどを含む「めぐみのルテイン30」が人気です。
私も、目の調子が悪くなったら飲みたいと思っているのが、このサプリです。
→目のぼやけ・かすみ等に「めぐみのルテイン30」の効果とメリット・デメリット対策
まとめ:白内障・ドライアイ・目の疲れ・加齢黄斑変性など目のトラブルは腸内環境から?薬剤師が解説

では、まとめます。
腸内環境が乱れると、血液・炎症・栄養吸収の3つのルートで目に悪影響が出る
白内障・ドライアイ・加齢黄斑変性・眼精疲労、いずれも腸内環境と関係がある
目のサプリの効果を最大限に引き出すためにも、腸活は有効
発酵食品・食物繊維・睡眠・目の休憩など、無理なく続けられる腸活習慣から始めよう
「目が心配」と思ったら、まず腸を整えることを意識してみてください。
腸から全身を健康にする習慣が、あなたの目を長く守ることにつながります。
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気になる症状がある場合は、眼科・医療機関を受診してください。
