噛む力が弱った高齢者に！やわらかい宅配食（介護食）の比較と選び方のコツ

噛む力が弱った高齢者に！やわらかい宅配食（介護食）の比較と選び方のコツ

高齢になると噛む力や飲み込む力（嚥下力）が弱くなります。
実際、私の母も晩年は、飲み込む力が弱ってきたので、最終的に胃ろう手術を受けて後悔することになりました。
自分で噛んで味わって食べることができるのは幸せなことです。
私もできれば、最期の日まで自分の力で食事ができたら良いなと考えています。

ただ介護する人にとっては、１人分だけの食事を柔らかくしたりする手間が増えます。
時間にゆとりがある時は、手間をかけて柔らかくすることもできます。
しかし忙しい時や疲れている時などに、やわらかい宅配食サービスがあれば、とても助かります。
そんな、高齢者向きのやわらかい宅配食のサービスが、今はいくつか出てきています。

その中でも人気があり良いなと思ったのが、ウェルネスダイニングの「やわらかダイニング」、メディカルフードサービス（MFS）の健康宅配食の「やわらか食お試しセット」、『ベネッセのおうちごはん』の３つです。
簡単な表にしたのが以下です。

以下では、それぞれの特徴を詳しく比較して選び方も書きます。

噛む力が弱った高齢者に！やわらかい宅配食（介護食）の比較と選び方のコツ

３種類のやわらかい宅配食（介護食）の比較し選び方のコツを書きます。

それぞれの特徴と向いている人を書き出します。

ウェルネスダイニングの「やわらかダイニング」の特徴と向く人

●柔らかさが３段階で、好みの柔らかさを選べるのが特徴で人気なのがウェルネスダイニングの「やわらかダイニング」です。

ちょっとやわらかめ宅配食、かなりやわらか宅配食、ムースやわらか宅配食の３種類で自分の噛む力で選べます。

価格：ちょっとやわらかめ宅配食１食あたり約710円（税込み）
かなりやわらか宅配食１食あたり約802円（税込み）
ムースやわらか宅配食１食あたり約802円（税込み）
ウェルネスダイニングの「やわらかダイニング」は価格も安めでコスパが良いのも特徴で、メリットです。

おかずの種類によっては、とろみがついていたりと、飲み込みやすさも特徴です。

和・洋・中の多彩なメニューや見た目もおいしく楽しい工夫と食材の大きさ、まとまりやすさに配慮されています。

固いのは食べられないけれど、やわらかすぎるのは苦手と思う人には「ちょっとやわらかめ宅配食」を選べるのも特徴です。
そして柔らかいのも食べ難く飲み込みにくい人は、「ムースやわらか宅配食」を選べるのも助かると感じました
→やわらかい宅配食の『やわらかダイニング』

メディカルフードサービス（MFS）「やわらか食お試しセット」の特徴と向く人

引用元：公式サイト

●「歯茎でつぶせる固さ」なのがメディカルフードサービス（MFS）の健康宅配食の「やわらか食お試しセット」の特徴です。

MFSのやわらか食も、３種類が選べます。
MFSやわらか食、MFSやわらか栄養強化食、MFSやわらか減塩食の３種類です。

価格：MFSやわらか食お試しセット１食あたり約932円（税込）
MFSやわらか減塩食お試しセット１食あたり約952円（税込）
MFSやわらか栄養強化食お試しセット１食あたり約1040円（税込）です。

MFSのやわらか食の最大の特徴は、高血圧などの持病があり減塩食にした方が良い人で噛む力も弱っている人のためのMFSやわらか減塩食があるところです。
私の母は糖尿病で狭心症で高血圧だったので今選ぶなら、このMFSやわらか減塩食になると思いました。

その上、もっと飲み込む力が弱い人やもっと柔らかい方が良い人には舌で潰せるくらい柔らかいムース食も低価格で試せます。
MFSムース食 お試しセット１食あたり781円（税込）

更に噛む力は普通にあるけれど、食事制限がある人に良い塩分制限食、タンパク制限食、カロリー制限食、バランス健康食などもお試しできます。
柔らかさ以外の要素も考えたい場合に選べるのが特徴でメリットです。
→お試しセットはこちらから

『ベネッセのおうちごはん』冷凍やわらか食（介護食）の特徴と向く人

引用元：公式サイト

●そして『ベネッセのおうちごはん』冷凍やわらか食（介護食）も「歯茎でつぶせる固さ」で人気です。
それでも噛めない人や飲み込めない人には、ムース食もあります。

価格１食あたり864円（税込）〜920円（税込）と比較的低価格でコスパが良いのも特徴です。
定期便か一度に頼む食数によって変化します。
ムース食は、８食で注文の場合１食あたり590円（税込）、４食で注文の場合、660円と低価格なのも特徴です。

凍結含浸法という特許方法で見た目も美味しく栄養もしっかりとれるのも特徴です。

噛む力に問題ないけれど塩分制限をしたい人や、バランス良い健康食を望む人の宅配食もあります。
比較的低価格で色々選べるセットがあるのもメリットです。

ベネッセのおうちごはんの冷凍やわらか食（介護食）は
内容を確認してセットを選びたい人や少しでも低価格で介護食を考えたい人に向いています。
→ベネッセの冷凍やわらか食

高齢者向けの介護食、やわらか食とは？どんな調理工夫がされている

ここで改めて高齢者向けの介護食、やわらか食とは、どんなものか？という話とどんな調理工夫がされているかを簡単に説明します。

やわらか食は、食べる力が低下した高齢者向けの食事のことです。
たいてい、歯茎や舌・上顎だけで食べられるように作られています。

硬いものが食べられない方や、刻み食よりも柔らかい食事が食べやすい方におすすめです。

やわらか食は、柔らかいために細かくなりやすく、するんと喉を通るので誤嚥しにくいのがメリットです。

反対に、硬くて噛みにくいものや、ひとまとまりにならないもの、喉に張り付きやすいもの、水分の少ないものなどは誤嚥のリスクが高くなってしまいます。

高齢になると、固いものが食べ難くなりますし、喉越しも悪くなりがちです。
嚥下しやすくあまり噛まなくても食べやすく消化しやすいものが、高齢者向けの介護食、やわらか食として最適です。

高齢者が食べやすい調理の工夫については、以下のようにすると良いです。
のどごしがよいもの（ゼリー、プリン、シチューなど）
とろみのあるもの（おかゆ、カレー、シチューなど）
口の中でバラバラになりにくい食べ物（うどん、にゅうめんなど）
適度な水分や油分が含まれている食べ物も、食べやすくなります。

栄養バランスが良い食事内容で、やわらか食を作ると良いです。
しかし３食とも手作りするのは、かなり大変です。
少しでも介護者の負担を軽くするためにも、1日1食か時々でも良いので、噛む力が弱った高齢者用のやわらかい宅配食（介護食）を活用すると良いと思います。

まとめ！噛む力が弱った高齢者に！やわらかい宅配食（介護食）の比較と選び方のコツ

もう一度、冒頭でも案内のウェルネスダイニングの「やわらかダイニング」、メディカルフードサービス（MFS）の健康宅配食の「やわらか食お試しセット」、『ベネッセのおうちごはん』の３つの比較を表にしてまとめます。

最適なものを選んで家族や自分の健康寿命を延ばしましょう。